ケーススタディ 共に考える病院運営の盲点
経済的問題へのMSWのかかわり方
pp.412-413
発行日 1985年5月1日
Published Date 1985/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208584
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〔事例〕
Kさん(女性・63歳)は,2月に雪で転倒し救急車で搬送された.右大腿部骨折の診断で観血手術が施行され,その1週間後には歩行訓練(右非荷重両松葉杖歩行)が開始された.しかし,変形性膝関節症の既往症を持ち,急性肺炎を併発したこともあって,歩行訓練がはかどらず入院が長引いて,4か月後に松葉杖歩行で退院した.
国民健康保険で医療費の3割負担があるうえ個室希望であったために,1か月の請求額が30万円になる月もあった.月2回に分けて請求する病院の支払いが遅れがちになり始めた3月末に,会計からの要請があって初めてMSWがKさん夫妻に面接した.
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