特集 「老衰」で家で最期まで—超高齢社会における在宅終末期医療のあり方を考える
2人の高齢者の「老衰」と家族を見守って—老衰の在宅医療私論/「見届けること」は訪問看護師の大切な役割
上田 聡
1
,
島野 詩子
2
1医療法人社団八心会上田医院
2医療法人社団八心会訪問看護ステーションすみれ
pp.826-832
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200299
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僕は千葉県市川市で在宅医をしている。最期を在宅で迎えることを基本理念としていることもあり、月に平均10件、多いときでは20件の在宅での看取りをさせていただいている。
死因はがんや肺炎、心不全などの病名が一般的だが、僕はそのなかでも、実は老衰死と思われる方たちが多いのではないかと思っている。そして以下に著述する通りに逝った方には、積極的に「老衰」の診断をしている。
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