特別記事
超重症児・準超重症児の身近な地域での療育の保障に向けて—療養通所介護における障害児通所支援の現状と可能性
柴崎 祐美
1,2
,
湯本 晶代
3
,
佐藤 美穂子
3
1立教大学コミュニティ福祉学部
2元日本訪問看護財団
3日本訪問看護財団
pp.148-153
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200105
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障害者基本法や児童福祉法の改正により、重症心身障害児に対して身近な地域で療育が保障されることが基本方針として示された。しかし、医療的ケアを必要とする超重症児・準超重症児の場合、通所先が極めて限定的な状況が続いている。
児童福祉法の改正に伴い、介護保険法上の制度として始まった療養通所介護事業所でも、障害児通所支援の実施が可能になったが、児童指導員等の確保や障害児の発達支援に関する知識・技術不足が課題となり、2013年1月時点で6か所の実施にとどまっている。そこで、地域の中核的な療育機関である「児童発達支援センター」から専門的支援方法のノウハウ提供や人員派遣を受けながら、療養通所介護事業所で障害児通所支援等を実施する方法を提言する。
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