連載 一器多用・第44回
簡単に身体を柔らかくする方法
岡田 慎一郎
pp.80-81
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200088
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「身体が硬いので、すぐ柔らかくなるストレッチや裏ワザはありませんか?」とよく訊かれます。看護・介護職にとって、やはり身体は最大の資本。身体が硬すぎては腰痛や肩こりになりやすいし、かといって、じっくり柔軟体操に取り組むのも難しい……というか、めんどくさい(笑)。そんなさまざまな本音が凝縮された質問だと思います。
本来なら即座に「ありません!」と断言するところですが、柔軟性の指標のシンボルともいえる「立位体前屈」に限定すれば、その場ですぐに、しかも簡単に床に届かなかった手をラクにつくようにできます。ストレッチなどの柔軟体操をするわけではありません。今のままの身体をより工夫して使い、結果として柔らかさを引き出すという作戦です。その鍵は、下半身ではなく「上半身」の使い方。下半身を柔らかくして立位体前屈というのが普通なのですが、今回はその常識をひっくり返していきましょう。
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