特集 在宅で「肺炎」を予防・改善・治療する!―「それでも食べたい」との両立も
―【対策❸訪問看護】―高齢者肺炎の「罹患」も「重症化」も予防する―あらゆる対策にまたがる役割
中村 悦子
1
1市立輪島病院
pp.373-378
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102788
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厚生労働省の2012年の人口動態統計によれば、日本の疾患別死因において「肺炎」は脳血管障害を抜いて第3位である(p.359・363)*1。また、肺炎による死亡者で「65歳以上」の高齢者が占める割合は96.8%と極めて高く*2、その70%以上が「誤嚥性肺炎」であるといわれている。誤嚥性肺炎は、対処法を間違えると再入院や最重度化を招く確率も高く、在宅療養を阻む因子が多い。治療法も重要だが、ケアにおいても多職種による共通認識が予後を決定するといっても過言ではない。
そこで本稿では、訪問看護師としての経験から、また病院NST(Nutrition Support Team;栄養サポートチーム)の立場から、誤嚥性肺炎に関する「訪問看護」の役割について考察する。
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