特集 在宅で「肺炎」を予防・改善・治療する!―「それでも食べたい」との両立も
―【対策❷呼吸ケア】―排痰をはじめとする「在宅呼吸リハ」の可能性―難治化する高齢者肺炎への対策をめざして
中田 隆文
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1須藤内科クリニックリハビリテーション科
pp.368-372
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102787
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当院は、内科・呼吸器科・アレルギー科・リウマチ科・リハビリテーション(以下、リハ)科を専門とする無床診療所です。当院のリハ科は、医師2名・理学療法士13名・作業療法士4名・言語聴覚士3名で、全員が「訪問リハ」に関わっています。
当院の訪問リハでは、主に呼吸障害に対する「呼吸リハ」を積極的に実施しており、毎年約120名の呼吸リハ対象の患者さんを担当しています。呼吸リハの対象には、慢性呼吸器疾患以外にも、肺炎患者あるいは肺炎のリスクが高い状態にある高齢者も少なくありません。当院で呼吸リハを実施した在宅肺炎患者さんの治癒率は、2010年頃まで80~90%*1・2であり、呼吸リハは在宅肺炎患者さんの治療に効果的です。本稿では、その経験から、在宅呼吸リハの肺炎予防・改善の可能性を述べます。
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