Special feature 医療従事者を守る職業感染制御の再点検
■領域別スタッフの曝露対策のポイント ❸訪問診療
南 希成
1
1長野県立こども病院感染症科/訪問ケア科 部長
pp.137-141
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000469
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患者の居宅にうかがう訪問診療においても,医療従事者が行うべき感染対策の基本は標準予防策(スタンダード・プリコーション)であり,また感染症を有する患者に対してはそこに経路別の予防策を追加することも,病院やクリニックなどの医療機関と同様である。しかし通常,訪問診療では居宅・家庭ごとに患者がいるため,病院やクリニックのように同居家族でもない患者を連続して何人も診療することはないと思われる。したがって時間的,空間的には間隔があるため,患者ごと(訪問先ごと)の感染予防策や衛生行動を実施しやすいという面もある。また病院のようにどの患者をどの病室に収容,隔離するかという問題も生じにくい。
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