特別企画 主体性をはぐくむ妊産婦体操
主体性をはぐくむ妊産婦体操
笠原 トキ子
1
1前:埼玉県立衛生短期大学専攻科
pp.744-751
発行日 1986年9月25日
Published Date 1986/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206951
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妊産婦体操の背景
わが国の妊産婦体操は,昭和40年から社団法人全国母子健康センター連合会が母子健康センターを中心に全国的に普及をはかってきたもので,今年で21年になる。
昭和40年当時,わが国の妊産婦死亡率は出生1万に対して8.8であった。アメリカ合衆国3.2,英国1.8,スウェーデン1.4,ニュージーランド2.2などに比較して非常に高く,死亡原因では妊娠中毒症,出血が上位を占めていた。厚生省では母性保護と新生児,乳幼児対策を包含した新しい母子保健の理念を進めるために,母子保健法を制定した年でもあった。
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