調査報告
長期膀胱留置カテーテル留置者の訪問看護緊急対応状況の実態
前田 修子
1
,
滝内 隆子
2
,
小松 妙子
2
,
河野 由美子
1
,
久司 一葉
1
1金沢医科大学看護学部
2岐阜大学医学部看護学科
pp.888-892
発行日 2012年10月15日
Published Date 2012/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102327
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【目的】長期(6か月以上)膀胱留置カテーテル留置者(以下、長期カテーテル留置者)の緊急対応状況を明らかにすること。
【方法】訪問看護師30名を対象に、長期カテーテル留置者1事例に行なったカテーテル管理に関する緊急対応について質問紙調査を実施した。
【結果】緊急対応「あり」は80.0%、回数はのべ76回で、対応手段は86.8%が「訪問」であった。連絡者は「家族」が多く、連絡内容は「尿量の異常」「尿漏れ」が多かった。連絡内容に対する訪問看護師の判断は「カテーテル閉塞」「カテーテル抜去」、対応内容は「カテーテル交換」「受診の勧め・医師への相談」の順に多かった。
【考察】長期カテーテル留置者の緊急対応は、訪問看護による早急な対応が求められるものが多く、連絡者である家族へのカテーテル管理や異常時の連絡に関する指導、対応内容として多い緊急時の物品供給システム確立の必要性が示唆された。
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