連載 介護することば 介護するからだ 細馬先生の観察日記・第13回
歌の時代
細馬 宏通
1
1滋賀県立大学人間文化学部
pp.724-725
発行日 2012年8月15日
Published Date 2012/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102278
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グループホームにギターを持っていくようになった。
レクリエーションでは、しばしば歌になる。大きな文字で引き写された懐かしの歌の歌詞を配って、それを見ながら一緒に歌う。それはそれで楽しいのだが、歌詞集には「三百六十五歩のマーチ(水前寺清子、1968)」や「川の流れのように(美空ひばり、1989)」など、いまの80代90代のお年寄りにはちょっと新しいかな、というものもあちこち混じっている。とはいえ、職員さんも私も、さほど古い歌を知っているわけではないから、こんなもんだろうと思う曲を適当に選んでいる。
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