特集 2025年へ“はじめの一歩” 同時改定で「在宅現場」はどうなる? どうする?
訪問看護ステーションは同時改定で強化されるか?―「20年」を振り返り、改定内容を見定める
内田 恵美子
1
1株式会社日本在宅ケア教育研究所
pp.579-584
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102241
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訪問看護制度が創設されて「20年」である。その節目の年に行なわれた同時改定が、「在宅・居宅サービスに手厚い内容」と各所で評価されている。私自身、この改定でようやく「訪問看護の形態に沿った報酬のあり方の基本的レールが敷かれた」と評価している。しかし私には、単純に喜んでもいられない感がある。これを、“ぬか喜び”にはできない。
第一に、自立した訪問看護ステーション経営の見通しを立てるのに20年を要したことは、遅きに失した感がある。第二に、この内容が、本当に「訪問看護ステーション」の充実・強化につながるか、在宅誘導のインセンティブになりうるのか、という懸念がある。改定内容を冷静に見定める必要があるだろう。
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