特集 “時代のキーワード”で読み解く 「超高齢社会」「多死時代」とは?
―【キーワード➍】「おひとりさま」「無縁社会」「社会関係資本」「選択縁」―「ひとり暮らし=孤立」か?―弱さから始まる選びあう縁を
上野 千鶴子
1,2
1立命館大学大学院先端総合学術研究科
2東京大学
pp.130-135
発行日 2012年2月15日
Published Date 2012/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102112
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「無縁社会」とは2010年に放映したシリーズ番組名としてNHKが造語し、定着した用語である。類語に朝日新聞が2011年にこれもキャンペーン企画とした「孤族の国」がある。いずれも単身世帯の増加を社会的背景としている。
単身世帯とは文字どおり、「ひとりで暮らしている人」を言う。既婚者でも子どもを産んでいても、家族がいてもいなくても、ひとり暮らしなら単身世帯である。このところの変化は、あらゆる年齢層で単身世帯が増えていることだ。
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