予防と臨床のはざまで
企業の東日本大震災対応
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.497
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102149
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東日本大震災については,連日の報道の通り未だ余断を許さない状況が続き,被災の有無にかかわらず,企業活動にとっても最も関心が高く,かつ特別な対応が必要な状況になっています.各企業が知恵を出し合って従業員の安全と健康に資する様々な情報共有を行いたいところですが,未曾有の大災害で明確な指針もなく,各企業では手探りで工夫をしながら各々対応を進めていると思います.
多職種産業保健スタッフの会「さんぽ会」でも,3月月例会は東日本大震災の対応や計画停電のため中止としていました.月例会をどう再開しようか思案した結果,4月21日の月例会で当初予定してした「ディジーズマネジメント」に加えて,緊急テーマ「企業の東日本大震災対応」を扱うことになりました.被災状況や企業の規模などにより事情は異なり,“これが正しい”という答えもありません.このタイミングでは現状が共有され,色々なアイデアが出されること,議論が始まることが重要であり,現場スタッフの研究会として口火を切るべきと考えました.
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