連載 在宅ホスピスの現場から ターミナルケア実践からの12の学び・7
―老々介護・日中独居でも最期まで在宅で―「ただそばにいてほしい」を叶えるチームケア
渡辺 芳江
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1医療法人社団爽秋会岡部医院訪問看護ステーション
pp.596-599
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101933
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ある年のお正月を過ぎたころ、順子さんは、左肩と背部の痛みを継続して感じるようになりました。近医で検査を受けましたが、診断がつかずに時が過ぎ、5月の連休中には首の痛みが増し、呼吸の苦しさと発熱が生じ、総合病院に緊急入院となりました。
検査の結果、肺腺がんおよび胃がんと診断され、放射線療法などがなされましたが、すでに全身状態が悪化し、積極的な治療は望めないと判断されました。そこで順子さんは、在宅緩和ケアを選びました。
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