連載 在宅ホスピスの現場から ターミナルケア実践からの12の学び・6
―スピリチュアルペインをキャッチしケアに結びつける―「死にたい」という言葉に私たちができること
廣岡 佳代
1
1訪問看護パリアン
pp.512-515
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101911
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しとしとと雨がふる初夏に、美咲さんから「相談外来を受診予定だったけれど、体が動かなくなってしまい、クリニックに行けない」と電話がかかってきました。美咲さんは、治療病院を退院後、自宅で療養していましたが、急激に日常生活動作(以下、ADL)が低下し、そのことに強い不安を覚えての連絡でした。
在宅ホスピスでは迅速な関わりが患者さんとの信頼関係を築いていきます。さっそく医師とともに訪問しました。そこから美咲さんへのホスピスケアが始まりました。
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