連載 糖尿病advanced care―合併症を持つ人へのアプローチ②
糖尿病フットケア―ふとこぼれた言葉をキャッチして
井上 智恵
1
,
小林 貴子
2
,
村上 佐智子
3
,
患者教育研究会
1公立高島総合病院看護部
2浜松医科大学医学部看護学科
3NTT西日本大阪病院糖尿病療養指導センター
pp.177-182
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100030
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
ねらい
糖尿病がもたらす合併症のなかでも,足病変は神経障害や循環障害を伴い,初期には気づくことが遅れがちです(→Lecture).また足という部位は,他人に丁寧に見てもらったり手当てをしてもらうのがはばかられる場所でもあり,予防のためのケア不足,発見・手当ての遅れから,病状が進み,切断という痛ましい状況に及ぶ患者が今も少なくありません.
最近は,糖尿病療養指導士や認定看護師が現場で活躍するようになり,これまで見逃されがちであったフットケアの重要性の周知と,ケアが着実に実践されるようになり,臨床現場の関心が高くなっています.糖尿病療養者が,自分の身体感覚を大切にしながら,療養方法を学習されることが看護者の願いでもあります.
ここでは,看護師が患者の発した一言に,瞬間的にひっかかり,解釈をし,新たな看護実践を提供したフットケアの実践事例を紹介します.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.