連載 看護師が家族として経験した在宅緩和ケア・3【最終回】
「このまま家で看よう」母の決意表明
小林 美香子
1
1山田赤十字病院研修センター
pp.523-527
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101915
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
父の居室が「病室兼ナースステーション」に
2010年5月13日午前。オキシコンチン®の内服が困難になってきたので、訪問看護ステーションに電話し、「緩和ケア科医師に連絡をとり、プレペノン®を持続皮下注射できるように手配して、訪問に来てほしい」と伝えた。緩和ケア認定看護師も同行してくれ、導入指導を受けた(写真1・2)。気づいたら、父の居室はいつの間にか病室兼ナースステーションになっていた。
プレペノン®開始後は、それまでとはうって変わって穏やかな表情で過ごすことができた。こんなことならもう少しはやく、内服から持続皮下注射に切り替えればよかったと思った。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.