連載 衛生行政キーワード・39
学校保健の今後の方向性
岡田 就将
1
1文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課
pp.71-73
発行日 2008年1月15日
Published Date 2008/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101241
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わが国の学校保健は,明治初期の天然痘への対策に始まり,昭和20年代のGHQによるpublic healthの概念の導入を経て,昭和33年に制定された学校保健法により現在の制度が形作られているが,教育を所管する文部科学省が担当し,健康診断や伝染病管理などの保健管理活動と,体育科・保健体育科などの保健教育とを密接に関連付けて進められている点がその特徴である.
寄生虫・トラコーマ・結核などの伝染病やう・歯などの昭和33年当時の子どもの主な健康課題については,学校医等の指導に基づく健康診断や伝染病管理などによる学校保健の諸施策が,大きな成果を上げたといえる.
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