連載 読むことと旅すること 人との出会いに魅せられて・5
サウダーデを感じる町・モスクワ
服部 祥子
pp.670-671
発行日 2010年8月15日
Published Date 2010/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101675
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「サウダーデ」というポルトガル語は,過ぎ去った哀しいけれど美しい思い出を意味する言葉だと教えてくれた人がいます。
人は人生という旅路において,時につらい,哀しいことがあります。けれど,面白さや美しさもあります。私は今までにたくさん長い旅,短い旅をしてきましたが,そこを去るときにしみじみサウダーデを感じたことが何度もありました。とりわけ私にとってモスクワは,サウダーデという言葉にぴったりの思いを今でも強くかきたててくれる町です。
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