特集 たんの吸引,医行為をめぐる連携
在宅の現場から,いま必要とされていることを問う―介護職への医行為の拡大によせて
太田 秀樹
1,2
1医療法人アスムス
2おやま城北クリニック
pp.500-504
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101633
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
在宅医療とは,生活の場に,過不足のない適切な医療サービスを提供するものである。自宅だけの医療支援に限定されるものではなく,医師や看護師が不在の介護施設においても,医療が必要となれば在宅医療の手法を応用して医療依存度の高い利用者を支えることができる。在宅医療とは,暮らしの場で行なわれる機動力ある医療,すなわちvisiting medical serviceである。
本稿では,介護職が行なえる医行為が拡大された背景にも触れながら,いま在宅医療で必要とされていること,そして介護と看護の協働の意義について述べたい。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.