連載 100歳までの道のり・8【最終回】
100歳に一手及ばず
城 美奈子
1
1北海道医療大学認定看護師研修センター/皮膚・排泄ケア分野
pp.788-792
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101430
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続編を書きだし,母の生活がまだまだ続くのかもしれないと思っていました。それでいて,何時連絡がきてもおかしくないという呪縛からは逃れられないでいました。そして,ついに母との別れの日が訪れ,2009年5月9日帰らぬ人となりました。明治生まれの母は100歳まで頑張って生きると言い,自分の歳を数え年で計算していました。亡くなったとき行年99歳でしたから,母の目標からするとあと6か月を残すのみでした。
今になって思えば,母の心身の変化も闘いの終盤でした。一方では施設職員の方々とのミニ勉強会が動きだしたところでした。看取りと葬儀にあたってのことなどをお伝えし,これで連載はほんとうに最終回です。
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