画像診断
縦隔に病変が及んだ後腹膜線維症
作間 俊治
1
,
尾畑 紘史
1,2
,
柏木 陽一郎
3,4
1新小倉病院泌尿器科
2北九州市立医療センター泌尿器科
3新小倉病院内科
4柏木内科医院
キーワード:
後腹膜線維症
,
縦隔
Keyword:
後腹膜線維症
,
縦隔
pp.256-259
発行日 2010年3月20日
Published Date 2010/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101921
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患 者 67歳,女性。
主 訴 左腰痛。
既往歴 特記すべきことなし。
家族歴 特記すべきことなし。
現病歴 2007年5月18日より左腰痛を自覚,近医を受診し,当院を紹介された。
理学的所見 体格中等度,胸腹部所見なし。
検査結果 検尿では尿潜血±,血液検査では血算は白血球11,900/mm3,血小板51×104/mm3以外は異常なし。生化学はBUN 12.1mg/dl,クレアチニン0.8mg/dlで軽度腎機能障害を認め,CRP 13.25mg/dlであった。腹部超音波検査では,左水腎症があった。腹部CT(図1)では,大動脈周囲に不整な軟部腫瘤があり。右尿管はこれにより閉塞し,右水腎症を呈していた。胸部CT(図2)において縦隔病変が明らかとなった。また,腹部MRI(図3)ではCTと同様に後腹膜線維症の所見であった。ガリウムシンチグラフィー(図4)では,腹部正中と胸部正中に集積を認めた。
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