連載 ヒト・モノ・バをつなぐ認知症ケア―今日のデザインの役割・13
支援研究の実践と情報発信の課題
山崎 正人
1
1東海大学教養学部芸術学科デザイン学課程
pp.610-613
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101382
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段階的支援情報の発信とその確認
●研究の発端となった情報発信
本研究は,在宅で暮らす認知症の人(母)をデザインの領域でいかに支援できるかということからはじまりました。初めての情報発信は,主治医に向けた支援が治療に影響しないかについて確認する資料(図1上)でした。その内容は,実施した支援の目的と,実感した効果についての概略です。高次脳機能障害や記憶の権威である主治医から,「実施した支援は,お母様の生活にとって必要であり,本格的に研究するべき」と助言をいただき,今日に至っています。
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