連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 サテライトの普及
石田 昌宏
pp.581
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101374
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年度が変わったばかりなのに,もう来年度の予算編成が始まった。日本看護協会は,5月中に,平成22年度予算編成に対する要望書を厚生労働省に提出。内容を見ると看護全般に関する要望ではあるが,訪問看護に関しても多くの項目が挙げられ,力が入っている。まず,それらを要約して羅列してみる。
●訪問看護の専門性と質の向上,特に,小児,がんターミナル,認知症,精神障害等について,高い専門性を備えた対応できる人材の育成
●訪問看護の人材確保と,退院調整看護師と協働・連携して退院支援を行なえる人材育成をするための,医療機関の看護師を対象とした研修の充実
●補助金をつかった訪問看護に関する研修事業で,モデルの提示や研修コーディネーターを置き,実効性ある研修の仕組みをつくる
●24時間「広域対応訪問看護ネットワークセンター」をすべての都道府県に設置し,請求業務,コールセンター,医療材料供給業務などの支援拠点をつくる
●サテライト事業所は設置要件が緩和されたにもかかわらず,都道府県で設置申請が適切に処理されておらず,全国でわずか353か所しかない。都道府県の対応を即時に是正し,さらに設置促進の予算措置をする
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