連載 マグネットステーション インタビュー・17
南房総のナースステーション―亀田訪問看護センター,小原裕子所長に聞く
木村 憲洋
1
1高崎健康福祉大学健康福祉学部医療福祉情報学科
pp.353-357
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101317
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幅広い職種との連携
木村 ステーションの方針をお聞かせください。
小原 私たちの所属する亀田メディカルセンター地域医療支援部の方針は「患者さまの期待をつねに超える医療・ケアを提供する」であり,その実現のために医師はもちろん,PTやOTもですが,栄養士や歯科医,歯科衛生士と情報共有しています。
事務室としても1つの部屋に看護師,ヘルパーをはじめ,ケアマネジャーやソーシャルワーカーなどの多職種が集まって,地域医療支援部を構成しています。介護保険制度開始以降,担当者会議の開催が必須になっていますが,当院の場合はいろいろな職種が集まりやすいと思います。職種の垣根が低いうえに,実際仕切りのない部屋ですから,毎週1回,「今週は誰が担当,来週は誰が担当」と当番を決め,担当者らによる会議を実施しています。
亀田総合病院(当院)は地域がん診療拠点病院にもなっており,医療面での支援が大きく必要とされます。そこで,がん患者の退院の場合は,看護師の資格をもったケアマネジャーたちが,ソーシャルワーカーと連携して退院支援をしています。たとえば吸引器が必要だったら,早めに吸引器をレンタルして,退院までに家族が吸引できるようにしておこう,といった具合です。
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