特集 小児訪問看護の可能性
小児訪問看護を行なってきて考えること―訪問看護の役割と課題
下地 節子
1
1沖縄県看護協会訪問看護ステーションのぞみ
pp.108-110
発行日 2009年2月15日
Published Date 2009/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101254
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低出生体重児の在宅ケア
私の勤務する「訪問看護ステーションのぞみ」では,現在,55名の患者さんの在宅療養を支援していますが,そのうちの12名は小児の訪問看護です。数年前から,未熟児で生まれた低出生体重児がNICUから在宅に移行するケースの訪問依頼が年に2~3人あります。
何らかの要因から早産となり,小さく生まれて,昔なら生きていくことができなかった子どもたちも,医学の進歩によって生きられるようになったという,本来ならばとても喜ばしいことであるのですが,現実はなかなかに大変です。とくに介護する家族(ほとんどが母親)の負担,心労は並大抵のものではありません。
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