特集 HIV陽性者を受け入れる
エイズ治療・研究開発センターと医療機関との連携
武田 謙治
1
,
島田 恵
1
1エイズ治療・研究開発センター
pp.378-383
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101070
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抗HIV療法(Highly Active AntiRetoroviral Therapy,以下HAART)の進歩によりHIV感染症はコントロール可能な慢性疾患となり,HIV/AIDS患者の予後は劇的に改善した。一方,疾患のコントロールや自己管理が困難な状況が持続する患者もおり,療養継続が難しいため家族や地域の支援を必要としている。
エイズ治療・研究開発センター(ACC:AIDS Clinical Center)と地域の連携事例をふり返ると,地域側は連携依頼に当初は難色を示しても,結果としては受諾していることが多い。このように専門医療機関と地域の間で構築された連携体制にもとづき,地域の担当者と専門病院担当者が双方で連絡を取り合いながらケアを継続しているのが現状だといえよう。
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