ほっとらいん ふろむ ほんごう
メディカルタウンの地方(ぢがた)学―「30年後の医療を考える会 第2回全国シンポジウム」開催
pp.291
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101048
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2008年2月24日(日),「30年後の医療を考える会第2回全国シンポジウム」が聖路加看護大学(東京都中央区)において開催された。
秋山正子(白十字訪問看護ステーション所長)氏の開会の挨拶の後,第1部が村上智彦(夕張医療センター理事長)氏による基調講演を皮切りに行なわれた。村上氏は限界自治体と呼ばれる夕張は将来の日本の縮図であると強く警鐘を鳴らし,「医師はこれまで『命を守る』というneedsに応えるよりも患者のwantsに応えてきてしまった結果,過剰な期待をかけられるようになってしまった」と語った。続いて,宇都宮宏子(京都大学医学部附属病院地域ネットワーク医療部看護師長)氏や安中正和(長崎在宅Dr. ネット理事)氏が発言を重ねた。村田由佳(東京都福祉保健局高齢社会対策部在宅支援課長)氏はこれから急速に高齢化を迎える都民に自主性がないことを警告する一方,都としても東京の強み・弱みを活かして高齢者対策を推進していくと発表した。なお,鈴木信行(鈴木医院院長)氏も発表の予定だったが,折からの強風のため新幹線がとまり,資料を秋山氏が代読した。
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