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「バースハピネスを考えるシンポジウム」を企画・開催して
古宇田 千恵
1
1日本妊産婦支援協議会りんごの木
pp.566-569
発行日 2016年7月25日
Published Date 2016/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200526
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3つの目的
私たち母親グループ「日本妊産婦支援協議会りんごの木」は,2016年2月28日(日)に「バースハピネスを考えるシンポジウム」をキャンパスプラザ京都で開催しました。約140人の参加者のうち7割が医療者(うち助産師8割),3割が一般の方でした。
シンポジウムには3つの目的がありました。1つは,「産後の母親たちの心の中で何が起きているのか」「出産時の出来事がどれほど育児に影響を及ぼしているのか」を示し,「バースハピネス」の理念を伝えることです。「バースハピネス」とは,「母親と家族が赤ちゃんの誕生に感じる幸せに始まり,地域,社会に広がっていく幸せの輪」です。母親が「自分はまるごと受け容れられている」「自分は大切にされている」と感じながら出産することで,「女性だからこうでなければ」「母親だからこうしなければ」という呪縛から自由になって「自分」を発見でき,どんな出産であっても赤ちゃんを「まるごと受け容れよう」「大切にしよう」と幸せな気持ちで迎え入れられるようになると私たちは考えます。その幸せな気持ちは赤ちゃん,家族に伝わり,地域,社会にも伝わっていきます。
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