特集 糖尿病の自己管理をサポートする
大らかな,ゆとりをもった看護実践の大切さ―糖尿病患者の自己管理を支えるために
谷崎 幸枝
1
1金沢赤十字病院訪問看護ステーション
pp.898-900
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100939
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自己管理のむずかしさ
糖尿病患者の増加に伴い,当ステーションでも糖尿病およびその合併症をもつ利用者が年々増えてきています。現在,当ステーションの利用者の約2割が糖尿病を患っており,そのうちインスリン注射を実施している人が約1.5割,内服治療を行なっている人が約2割を占めています。
食事から内服まで,24時間にわたってしっかりと管理される入院生活とは異なり,在宅ではさまざまな問題が起こります。たとえ高齢者でなくても,退院当初は守られていた食事や運動,服薬管理が除々に自己流となり,曖昧な管理となっていくのが常です。まして高齢で認知症を伴う場合や,独居である場合などでは,自己管理はいっそう困難となります。
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