データのちょっとナナメな読み方・4
高齢化と看護の「ゆとり」
星野 桂子
1
1国立医療・病院管理研究所
pp.491
発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906042
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わが国の入院患者に占める65歳以上の割合は増加の一途をたどっている(データファイル参照).このことを前回の計画記録業務時間の変化をみた167病棟の調査でみると,1993年には65歳以上の患者割合が41.3%だった.それが1999年には50.4%になっている.+9%の高齢化は病棟看護にどのような影響を与えているのであろうか.
患者の入院状態をみると,6年間で入院後14日以内の患者は+2.3%で37.3%に増え,調査日の退院患者数割合は+1%で3.7%に増えた.手術前日から術後3日までの患者割合も+3%で9.4%に増加し,手術のために入院し,短期間で退院する患者が増えたことが想像できる.
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