連載 わたしのことをわたしから・7
ありのままの自分を
長塚 麻衣子
pp.596-597
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100857
- 有料閲覧
- 文献概要
私には先天性の四肢障害がある。障害者手帳の病名は右手指四指の四肢末端減形成症。漢字にすると難しいけれど見ると一目瞭然で,右手の指が親指を除いて4本ない。生まれた時はとても小さい,豆粒のような指らしきものが手のひらについていたらしいが,大きくなって手を使う時に邪魔になるだろうと両親が医師と相談し,1歳の時にその豆粒を切除する手術をうけた。そのおかげか幼い時から普段の生活で特に困ることはない。手首はしっかりしているのでかばんなどは手首で挟んで持ち,字やはさみは左手を使う。生まれつきの障害のせいか私にとっては指が足りないという意識がなく,あるものをつかう感覚だ。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.