連載 ドキュメント―介護アドバイザーが行く⑧
施設評価―その3:施設ケアマネについて
高口 光子
1
1介護アドバイザー、理学療法士
pp.629-632
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100750
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老人病院のリハビリ科科長,特別養護老人ホームの介護部長を経て,介護の変革を請け負う介護アドバイザーになった著者の活動日記風レポート。
派遣されて行く先々の老人ケア施設での試行錯誤的な活動を通して,介護施設のケアシステム,介護従事者の教育・研修セミナー,介護者の意識の変革など,介護の現状を現場感覚でレポートします。
施設の中を実際に自分で動いてみて,表面的なことをしっかりと見た後は,“目に見えないもの”を見定めていかなければならない。
介護アドバイザーの仕事は,「介護の質向上」が最終的な目標である。そのために必要な職員1人ひとりの知識と技術の向上,人間観や現場で出会う人物・お年寄りに対する思いをどのように育んでいくか,というプログラムは後に重要な課題となる。その前に,今回説明する2つのシステムが施設内できちんと機能していなければ,職員個人の能力をいくら高めても,利用者であるお年寄り・家族に有効に作用しない。そのシステムが本当にお年寄りのために働いているかを決定するのは,看護職や介護職以外の専門職の仕事にかかっている。
今回は,その専門職たちの面談などを通じたアセスメントの実際を紹介する。
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