研究報告
オランダにおける人間尊重を重視した在宅ケアの実情
松山 洋子
1
,
杉野 緑
1
,
大井 靖子
1
1岐阜県立看護大学地域基礎看護講座
pp.576-580
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100704
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
高齢者福祉に「契約」制度を導入した点で,介護保険が日本社会に与えた影響は大きい。オランダでは30年にもわたって介護費用を社会保険のしくみでまかなってきた。オランダは徹底した個人主義の国でもあり,人権意識はきわめて高いといわれている。そこで,社会保険による高齢者介護を行ない,徹底した自己責任をベースにした人権尊重の先進国であるオランダで,高齢者の人間性を尊重した在宅ケアがどのように実践されているか視察した。本稿では今年度R市で訪問看護に同行して視察したことを中心に,オランダでの在宅ケアの実際について紹介する。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.