特集 介護保険の苦情相談―どんな苦情があり,どのように対応しているのか
「介護支え合い相談・研究事業」から見た苦情相談―介護者の気持ちの“駆け込み寺”としての活動を通して
大上 真一
1
1国際長寿センター
pp.358-363
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100508
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「介護支え合い相談・研究事業」について
国際長寿センターは,平成12年10月より「介護支え合い相談・研究事業」(厚生労働省助成事業)の事務局として,電話とファックスによって高齢者介護の悩み相談への対応を行なってきた。この事業は,主として高齢者の介護にあたる家族がかかえる悩みを,同様の介護経験を持つ相談員が受け止め,不安や孤独感,そして疎外感の解消をはかるとともに,事例の諸課題を分析し,その結果を国内外に情報として提供することを目的としている。
概要は以下のとおりである。
●相談受付方法
・相談方法:フリーダイヤルによる電話(0120-070-606),あるいはファックス(0120-502-588)
・相談日/時間:毎週月曜日~金曜日・午前10時~午後3時
・相談対象地域:全国
・相談員:研修を受けた約15名の相談員が相談にあたり,フリーダイヤルの専用回線を通して全国から寄せられる悩みの声にこたえている。相談員は相談者とほぼ同年代の50代が多く,日々の業務終了後には反省会を開き,月1回研修会での研鑽も継続している。
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