連載 聞いて腑に落ちる病気の話 第14話
リウマチ
秋野 恵美子
1
1小樽市保健所
pp.142-143
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100476
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リウマチとは?
「リウマチ」という病気は「自己免疫疾患」であり,「膠原病」とも呼ばれる一群の病気のうちの1つです。「自己免疫疾患」とは,私たちの身体のなかにある「免疫」というシステム系が,“誤作動している状態”を表します。“誤作動”って変な言い方だと思いますか? 免疫システムについては,以前に「風邪・インフルエンザ(第8巻・第1号:連載第1回参照)」のところでも触れましたが,私たちの身体に外から侵入してくる異物に対して働くシステムです。この免疫システムが,異物にではなく自分の身体の一部に対して働いてしまうのが,自己免疫疾患です。その結果,膠原繊維というものが増殖することから,「膠原病」とも呼ばれるわけです。
自己免疫システムの誤作動が起こり,身体のどのような臓器や組織がターゲットになるかによって,病名や症状,検査がさまざまに異なってきます。好発年齢や男女差も病気によって異なってきます。
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