連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 事業者間の差
石田 昌宏
1
1日本看護協会政策企画室
pp.57
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901215
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介護保険制度が始まってからまもなく9か月。各種統計資料がまとまり,徐々に状況が数値として見え始めてきた。
厚生省がまとめた介護給付費支払状況のデータを見ると,7月審査分で訪問看護は81億円,訪問介護は200億円。支払金額の伸びでは,制度開始当初と比べ,3か月で訪問看護が1.7倍,訪問介護が2.0倍,いずれも順調な伸びである。同じく居宅介護支援が1.4倍。居宅介護支援費はケアマネジャーが担当する利用者数に比例するから,介護保険の利用者が4月から3か月で1.4倍に増えたと言える。訪問看護や訪問介護の伸びは居宅介護支援の伸びを上回っているから,訪問看護や訪問介護の利用者1人あたりのサービス量も増えていることがわかる。ちなみに7月時点の支給限度額に対するサービスの利用割合は43.6%となり,厚生省が当初予想した33.3%を大幅に上回った。
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