連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 利用者からの暴力・暴言
石田 昌宏
pp.857
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100929
- 有料閲覧
- 文献概要
看護職員や介護職員が仕事へのやりがいをなくすのは,低賃金や過重労働のためだけだろうか。7月末に発表された介護労働安定センターの調査結果によると,過去1年間,仕事中にセクハラ・暴力等いずれか1つ以上を経験した介護労働者は45.8%。その内訳は,「セクハラ」7.3%,「暴力」6.5%,「暴言」16.1%。さらに「誹謗・中傷」(周りの人に悪口を言うなど間接的な言葉の暴力)11.5%,「利用者・家族の誤解・無理解」20.1%。「盗難のぬれぎぬ」も2.9%あった(複数回答)。
これを細かく見ていくと,訪問系,施設系(入所型),施設系(通所型)では内容が少し異なっている。訪問系の特徴は,「暴力」は3.3%で少なめだが,「セクハラ」が8.7%と少し多い。また「利用者・家族の誤解・無理解」が25.6%,「盗難のぬれぎぬ」は4.3%と多くなっている。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.