焦点 台風23号・バス水没事故 そこに看護師たちがいた
先輩の活躍に私たちも感動しました―公立豊岡病院看護部長・原田玻瑠美さんに聞く
永井 祐子
pp.137
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100084
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■そのとき病院も浸水の危機に
水没したバスに乗っていた9人の看護師は,公立豊岡病院のOBたちである。10月20日,バスの水没と時を同じくして,豊岡病院も危機にさらされていた。兵庫県豊岡市では,台風23号がもたらした大雨で,市の中心を流れる円山川が決壊寸前。市内全域に避難指示が出された。
23時12分,円山川の堤防が約50mにわたって決壊した。決壊現場の対岸に位置する公立豊岡病院では,1階部分が一部床上浸水し,受電設備の故障による停電,断水,貯蔵倉庫の浸水,医療機器の故障などが生じていた。職員たちは,それらへの対応や,入院患者の移送,水につかったカルテ書類の避難に奔走していた。
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