連載 ドキュメント―介護アドバイザーが行く⑬
アドバイザー計画の提出
高口 光子
1
1事務局ライフケア
pp.60-64
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100051
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老人病院のリハビリ科科長,特別養護老人ホームの介護部長を経て,介護の変革を請け負う介護アドバイザーになった著者の活動日記風レポート。
派遣されて行く先々の老人ケア施設での試行錯誤的な活動を通して,介護施設のケアシステム,介護従事者の教育・研修セミナー,介護者の意識の変革など,介護の現状を現場感覚でレポートします。
施設のあるべきイメージを共有する
施設評価を行なうことはそれほど難しいことではない。重要なのは,その評価結果を職員自身が共感とリアリティをもって,「これは,自分の問題だ」と受け止められるかどうかである。そして,施設のあるべきイメージを共有すること,つまり「自分たちはこの施設でこんな仕事をしたい」というのが,思いとして,事実として,より具体的な場面や体験として,持てるかどうかが重要となる。
前回(2004年12月号),介護老人保健施設ききょうの郷の施設評価の結果を報告したが,内容を見てわかるように,介護状況も,物的環境も,支えるシステムも,専門職,役職者も,かなり低いレベルに留まっていることがわかる。
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