特別記事 国際看護研究の魅力─タンザニアにおけるフィールドワークと米国大学院での経験(3)
これから国際看護研究を行なう研究者のために―教員・アドバイザーによる「覚書」
Crystal Patil
1
,
Kathleen Norr
2,3
,
新福 洋子
4,5
1イリノイ大学シカゴ校人類学部
2イリノイ大学シカゴ校看護学部
3聖路加看護大学
4聖路加看護大学看護実践開発研究センター
5まんまる助産院
pp.72-79
発行日 2012年2月15日
Published Date 2012/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100621
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
今回は,イリノイ大学シカゴ校で私の博士論文の審査委員をしてくださり,アフリカ研究の経験も豊かなDr. Crystal Patilと,Dr. Kathleen Norrに,教員・アドバイザーの立場から原稿を寄せていただきました。
医療人類学者のDr. Crystal Patilは,タンザニア北部の農村地区をフィールドに2001年より研究を続けています。私をタンザニアに連れていってくれたプロジェクトリーダーであり,現地でのスーパーバイザーでもありました。年齢的にも近く,姉妹のような関係で接することができました。
マラウィで母子保健や感染症の研究を長く行なっている社会学者のDr. Kathleen Norrは,マラウィ以外にも多くの発展途上国で研究を重ねたエキスパートです。とても気さくで,母親的な存在です。
米国では教授も学生もフェアな関係で言いたいことを言い合うので,私も多くの話し合いをしながら研究を行ないました。本稿には私が実際に受けた助言も含まれますが,経験豊かな先生方の細やかな配慮を学ぶことができ,国際研究を行なう際の覚書としても有益だと思います。
(新福洋子)
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.