研究報告
訪問看護サービスの相対的価値づけに関する研究―看護師の主観的判断による仕事の測定
緒方 泰子
1
,
乙坂 佳代
2
1千葉大学看護学部地域看護学講座
2港北医療センター訪問看護ステーション
pp.41-46
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100046
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はじめに
「時間」以外の評価の必要性
現状では,訪問看護ステーション(以下,ステーション)による訪問看護サービスは,その内容にかかわらず,診療報酬上は訪問回数,また介護報酬上は滞在時間単位で支払いがなされている。しかし,たとえ同じ時間を要したとしても,看護サービスの種類により,その難易度やケアの複雑性,技術的要素などが異なる場合も多い。
今後,ステーションが,提供するケアの質を確保しながら,在宅ケアにおける役割を十分に発揮し続けていくためには,時間には現われないこうした要素も含めて訪問看護サービスが総合的に評価され,その結果がステーションへの支払いにも反映されることが望まれる。
適正な支払い額を設定するには,看護サービスの提供時間のみならず,難易度やケアの複雑性,技術的要素などを含めて測定し,数値として客観的に示せる必要がある。
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