連載 教育評価のはなし
相対評価と絶対評価—その1
岸 学
1
1東京学芸大学
pp.461
発行日 1985年5月25日
Published Date 1985/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206654
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教育評価に関心のある方の大多数は,実際に講義,実習指導,研究指導などを担当しながら,評価方法への理解を深めていると思われます。
さて,いま,ある講義を10数回にわたって実施し,その講義内容の理解度を確認するためにテストを行なったとします。テスト後は,結果を集計し,報告する必要があります。普通どのように行なわれているでしょうか。まず,解答が正答かどうかをチェックし,あらかじめ決められた配点にしたがって個人別に得点化します。次に,受講クラスについて得点分布を求め,平均,標準偏差,最高点と最低点を算出します。必要とあればクラス成員の成績を順位化したり,偏差値に変換したりします。
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