連載 いま日本の認知症ケアに求められること―デンマーク研修での学びから・1【新連載】
デンマークの認知症介護―介護にユーモアとファンタジーを
大谷 るみ子
1
1グループホームふぁみりえ
pp.78-84
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100016
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連載にあたって
沖田裕子(大阪市社会福祉研修・情報センター)
2005年5月16~20日,私たち4人は,日欧文化交流学院の千葉忠夫氏のコーディネートにより,デンマークにおける認知症コーディネーター研修に参加した。この研修には日本から20人ほどの参加者があり,5日間の研修で講義や演習,見学,そしてさまざまな人々との交流やデンマークでの生活を体験した。
この連載は,この研修に参加したメンバーが,デンマークの福祉や認知症ケアを紹介しつつ,それぞれの立場で日本の認知症ケアへ意見を述べてみようという企画である。
第1回は,私をこの研修に誘ってくれた大谷るみ子氏から,デンマークの認知症ケアの概論と,彼女がグループホームで行なっている実践を紹介してもらう。
第2回は私の担当で,デンマークで学んだ認知症ケアと,大阪市と神戸市の実践を通して,認知症コーディネーターの必要性について述べる。
第3回は,高橋信幸氏(長崎国際大学人間社会学部社会福祉学科教授)が,デンマークにおける地方自治体の組織のあり方,日本に求められる認知症ケアシステムについて述べる。
第4回は,宮島渡氏(アザレアンさなだ施設長)が,デンマークにおける高齢者福祉理論や介護理論の紹介と,それを日本の認知症ケアにあてはめてみるとどうなるかを考察する。
この4回の連載の中で,どのようなアイデアが飛び出してくるか……。それらが読者の参考になり,日本の認知症ケアに役立てられることを願っている。
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