研究報告
患者の問題解決へ向けた他職種とのかかわりにおける看護職の発言および行動の特性
長澤 利枝
1
1静岡県立大学短期大学部看護学科
pp.47-52
発行日 2001年1月10日
Published Date 2001/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902305
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はじめに
高齢化の加速と在院日数の短縮化に拍車がかかることが予測される将来,膨大な数の慢性疾患患者および,合併症や障害を抱えた老齢患者が,在宅療養もしくは療養型病床群や老人保健施設等への転院を余儀なくされると考えられる。それに伴い,他施設への転院や在宅療養へ向けての各種準備を,入院中に行なう必要性が現在以上に高まる可能性がある。看護サービスの提供においても,これに応じて院内の他職種や他施設の職員との協働の機会や必要性が,ますます増大するであろう。
その一方で,研究者としては,チーム医療の重要性が言われ続けてきたにもかかわらず,医療現場において,他職種との協働の実態はかなり不十分なものではないだろうかという疑問があった。
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