今月の主題 脳卒中プラクティス
超急性期(発症数時間以内)治療—現状と問題点
脳保護薬・脳低温療法
松本 昌泰
1,2
,
堀 正二
1
,
柳原 武彦
2
1大阪大学医学部第1内科
2大阪大学医学部神経内科
pp.2348-2351
発行日 1997年12月10日
Published Date 1997/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904854
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ポイント
●虚血による神経細胞死の分子メカニズムとしてグルタミン酸-Ca仮説,NO仮説などが提唱され,フリーラジカルの重要性も指摘されている.
●虚血性神経細胞死にはネクローシス以外に,アポトーシスの関与も想定されている.
●虚血の発生から神経細胞死に至る分子メカニズムに基づきグルタミン酸受容体拮抗薬をはじめとした各種の脳保護薬が開発され,その臨床治験が進行しつつある.
●虚血性神経細胞死に対する脳低温療法の有効性が示され,臨床応用も始まっているが,なお実験的治療の段階にある.
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