Japanese
English
Bedside Teaching
脳低温療法と呼吸
Respiratory Management in Brain Hypothermia
野田 英一郎
1
,
林 成之
2
Eiichiro Noda
1
,
Nariyuki Hayashi
2
1九州大学大学院医学系研究科麻酔・蘇生学
2日本大学医学部救急医学
1Department of Anesthesiology and Critical Care Medicine, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University
2Department of Emergency and Critical Care Medicine, Nihon University School of Medicine
pp.157-161
発行日 2000年2月15日
Published Date 2000/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902042
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はじめに
脳低温療法はその強力な脳保護作用のために,重症頭部疾患や心肺停止蘇生後の患者に対する治療法として数多くの施設で施行されている.しかし,脳低温療法とはいっても,ただ脳温を下げればよいというわけではなく,脳組織・脳神経細胞の恒常性・機能維持に必要な酸素需給バランスを維持することがもう一つの治療の本質である.そのためにも呼吸・循環管理はこの治療法とは切っても切り離せない重要なポイントであり,ここでは治療目標としての呼吸管理について述べていきたい.
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