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変則三交替制勤務定着の経過―病院開設から職員の意欲向上まで
岡田 君子
1
1東京都立大久保病院看護科
pp.331-337
発行日 1996年5月10日
Published Date 1996/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901953
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はじめに
1993年7月末の病院開設と同時に,当院が導入した変則三交替制勤務も,まもなく3年を経過しようとしている.導入に伴う各種の問題とその効果を検討するため,開設1か月後に設置した,看護科主宰の「看護職員の変則勤務時間に伴う検討委員会」(以下「委員会」)も,当初の目的を終えたものとして,1995年2月必要に応じての再開を留保した上で解散した.病院の運営が開設時の混乱状況から,いわば水平安定飛行状態に移行したのに応じて,当院の変則三交替制勤務も,その定着を得たものと確信している.
もちろん,看護職員の労働条件の改善は,単に看護シフトの組み替えのみによって達成できるものではない.制度・処遇についての社会的・政治的な是正,そして看護職員自らの意識改革という,根本的課題はなお多く残されている.
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