新人看護職議員の永田町だより いま,国政の場では―看護職出身の2人の国会議員による活動日記
看護婦人材確保法案成立間近―大きくなる看護職への期待
清水 嘉与子
1,2
1参議院
2自由民主党
pp.262
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901889
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5月12日は"看護の日".沖縄から朝一番の飛行機で帰り,そのまま六本木のアイルランド大使館へ.ナースである大使夫人のご好意で,私邸で開かれた在日外国人看護婦協会の"看護の日を祝う会"にご招待をうけたのです.40人近く集まったメンバーの持ち寄ったお料理はいかにもインターナショナル.アメリカの看護大学の卒業生で,日本の国家試験にチャレンジしたいのだけれど,日本語がむずかしくて……というレバノンのナース.3年コースの卒業生で何年もかけて母国へ看護大学の単位を取りに行っているというアメリカのナース.どこの国でもナースは前向きだと感心してしまいます.会長さんをはじめ何人かの方々は"ヘルスマンパワービル(人材確保法案)"の参議院での審議を見にこられており,口々にめったにないチャンスに恵まれてよかった.日本が看護問題に積極的で素晴らしい,看護婦代表が国会議員でいるなんて羨ましい,と話しかけてこられました.
その"看護婦等の人材確保の促進に関する法律案"は,参議院で先に審議することになり,3月31日の夕方,厚生大臣の趣旨説明に続く6党の質問からスタートしました.各党賛成の法案なのにすべての党が代表質問をするというのはめったにないことです.自民党の議員は大臣や委員長として本会議場で発言する機会は多いのですが,代表質問の機会は少なく,あったにしても普通はベテラン議員に限られています.
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