特集 保健婦教育制度—その問題点
その1公衆衛生業務と教育
保健婦教育制度案成立まで—その経緯と中間報告について
村中 俊明
1
1厚生省公衆衛生局企画課
pp.18-20
発行日 1962年4月10日
Published Date 1962/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202543
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I.はじめに
昨年10月第17回日本公衆衛生学会の折,「公衆衛生従事者教育の将来」について第一分科会で特別報告が野地辺慶三氏によつて行なわれ,爾来この問題について各地で論議されています.当初厚生大臣の委嘱をうけた10名の学識経験者が公衆衛生従事者教育委員として調査研究を行なつていたのでありますが,その後「公衆衛生教育制度調査研究協議会」という名称に変り引続き10名の委員(現在は11名)によつて調査研究が行なわれています.現在は協議会に部会制をしき,第一部会では医師,歯科,医師,保健婦,衛生教育従事者,医療社会事業従事者などについて検討が行なわれ,第二部会では食品衛生監視員,環境衛生監視員,乳肉衛生監視員,そ族昆虫駆除職員,衛生工学技術者などの環境衛生関係技術者について検討が行なわれています.この協議会は今後一年間継続されていますが,その間に各方面から寄せられる意見を参考として検討が加えられ最終報告ができあがるものと思われます.私はこの機会に中間報告ができるまでの経緯を御紹介して諸姉がこの問題について意見をもとめられる参考に供したいと思います.
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